Close
Type at least 1 character to search
Back to top

Paw Pad

The Coolest Personal Mobility in the world

人生の多くの時間に使われている移動をもっと楽しくしたい

移動する方法は電車や車、自転車と、昔から基本的に代わり映えはしていません。
その昔、宙に浮いたり、空を飛んだりしながら移動する未来を思い描いた人も多いのではないでしょうか?
「スケボーなんかが浮いて、それに乗ってサンフランシスコの激坂を滑走できたらカッコイイじゃないか!」
そんな単純な発想から、ホバーボード「PAW PAD」の開発に着手することになりました。
まずは基本的なスペックを考えてみることに…
・スケボーと同じ大きさ
・水陸両用
・手元のスマホでON/OFF制御
・デッキ面でソーラー充電
・安全+便利<難易度+楽しさ

一番最初は、超電導でと考えましたが、環境面で限界があるのと、水陸両用でカジュアルに移動できるものが良いと思いホバークラフト型を採用することに。
80kgの重量を持ち上げるために基本的な揚力計算を行い、たたみ一畳分くらいの大きさのボードにフィンガースカートと呼ばれるシステムを用いて初号機を作りはじめました。
パウパッド

開発は順調に進むと思われたが…

まずクッション圧力の算出をし、「ボードの面積(S)㎡,自重(M)80kgなので空気圧(Pc)は<80kgf/㎡」にしなければならないので
M<PcSとして、クッションの気圧が大気圧よりも高くするためにベルヌーイの定理(流体力学において、運動エネルギーと圧力の和が一定ですよというもの)が利用できるのではと思いついたのですが、
これが予想以上に良い結果に!!!

しかし、そこから試作7号機に至るまで伝統的な膜構造体に悩まされることになりました…
スカート下からの風速と風量に必要なブロアの設計を行い試行錯誤すればオッケーという流れは理解しているのですが、ホバーボードの大きさと浮上高の関係式からスケボー型で浮上させるのはかなりの風力が必要であることがわかってきました。しかし、「 だからこそまだ世の中には存在しないわけだ 」 と持ち前のポジティブ思考で、諦めることなく、ブロアの能力を上げるための試作を続けていきました。

例えば100[kg],1[㎡]とした場合、100[kgf/㎡]=980[Pa]を成立させる風速は38.8[m/s]

…もはや強烈な台風。

これでどれくらい浮上させるかというと、6[㎥/s]の風量で0.64[mm]上がる計算になるのですが、アスファルトや凹凸がある地面だと、それ以上の風速と風圧を生まなければなりません。
「これもうドローンの方が良くない?」みたいな考えや甘えが出てきたりもしながら、市販のブロアをバラしたりと試行錯誤を繰り返し、ついにダクテッドファンを完成させることができました。
パウパッド展示

紆余曲折を経てPAW PADが爆誕!

ようやく人ひとりが乗れる状態に!後はスマホからの制御である。
Androidアプリとホバーボード側にmbedを仕込んでBluetoothでモーター制御はどうかと試してみることに。
誰が言い出したかは忘れたのですが、浮上しているボトム側からLEDで間接照明で中国の夜景のようにしてみてはどうか?というワケのわからないアイデアも面白いので採用。
プロダクトデザインはクレーで造形し、プラスチックで押出成形! こうしてホバーボード「PAW PAD」が爆誕いたしました!!!
せっかく作り上げたからにはと、サンフランシスコの展示会に出展してみようという話になり実際に展示もいたしました。

この開発を通してわかったことは、人が乗って走るようになるには、かなりの大きさが必要であること、ダ●ソン20機くらい一斉に動作させたような爆音が鳴るということ…
そして何より摩擦係数が限りなくゼロになると、怖すぎて乗れたものじゃないということ。単純ながら大きな発見だったと感じました。
真面目にバカでアホなことができる喜びを噛みしめることができたプロジェクトでした。
せめて人が乗れないのであればということで、J.B.Cat(当社キャラクター)を乗せてサンフランシスコの街を走らせてみたのだった。

Date